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対応要領

具体的な対応要領(基本的な心構え)

暴力団対応10則

 暴力団からの要求に対する対応要領については、次の対応10則を基本として、冷静に毅然として対処してください。

1.有利な場所での対応

組事務所や相手の指定する場所は避ける
 事業所内では応接室のドアを開け放つなど、他の社員から見通せるようにします。
 事業所外ではホテルのロビーなど衆人環視の場所が適当です。
暴力団の考え
  • 事務所に連れ込んだら、こっちの勝ちや。
    よそもんの目がないからな。
組事務所や相手の指定する場所は避ける

2.複数で対応

相手より多い人数で対応する
  • あらかじめ役割を分担しておきます。
    ・応対担当(主に応対します)
    ・記録担当(応対状況を記録します)
    ・連絡担当(110番等内外部との連絡をとります)
  • 交渉は短時間で打ち切るようにしましょう。
    ・長くなれば、相手のペースに引き込まれる。
    ・予め相手に応対時間を伝えておき、
     手短(長くても30分以内)に打ち切る
暴力団の考え
  • ようけ出てきよった。この会社は、担当者任せとちゃうな。
相手より多い人数で対応する

3.応対担当者での対応

いきなりトップとの応対は避ける
  • トップ等の決裁権者が応対しない。
    いきなり決定権を持つものが応対すると即答を迫られます。
    要求内容を社内でよく検討し、警察や暴追センターなどへ相談をした上、余裕を持って判断しましょう。
  • 湯茶の接待はしない。
    ・居座りを容認することになり、暴力や要求の
     小道具となるおそれがあります。
暴力団の考え
  • 冷静に考えられたら困るんや。
  • その場で要求をのませるのがわしらの手や。
  • 冷茶が出たので、居座りできるがな。
いきなりトップとの応対は避ける

4.相手の確認

相手がどこの誰かを確認する
  • 法的手続等求めるため、重要です。
    通常の応対同様
    ・名刺の提示を要求する
    ・面会人簿冊に記入させる
    ・質問して聞き取る
    等の方法により、相手の住所、氏名、団体名、電話番号等を確認してください。
     代理人と称した場合、必ず委任状を確認すること。
暴力団の考え
  • おれの名前、警察に言われるとやばい。
  • 名前も聞きよらん、だいぶびびっとるな。あと一押しや。
相手がどこの誰かを確認する

5.用件の確認

用件、要求内容をはっきり確認する
 暴力団員は、あからさまに金品を要求せず、「誠意を示せ」などと迫ります。応対者が勝手に「誠意」とは「お金」だと判断して、金銭による解決を投げかけてはいけません。要求の内容とその根拠を相手の口からはっきり言わせましょう。
暴力団の考え
  • 誠意いうたら金のことや、わかるやろ。
  • 金出せいうたらパクられるがな。
用件、要求内容をはっきり確認する

6.応対状況の記録

必ずメモなどの記録をとる
 応対状況をはじめ、街宣活動を含め、その内容を記録しましょう。
 記録の方法は、ビデオや録音が効果的ですが、メモや報告書でも、後日重要な証拠になります。
暴力団の考え
  • 録音しとったら、うかつなこといえん。
  • カマシいれたら、サツにパクられる。
必ずメモなどの記録をとる

7.不必要な書類は作成しない

詫び状や念書等は絶対に作成しない
 作成した書面には法的効力が生じます。一筆書けば許してやるなどと言われ、詫び状等を作成すると、その場はしのげるかも知れませんが、それを盾に要求をエスカレートさせてきます。
暴力団の考え
  • 詫び状を書かせたらこっちの勝ちや。
詫び状や念書等は絶対に作成しない

8.解決を急がない

即答や約束は避ける
 早く解決したい一心で、一旦要求をのめば更に要求を重ねてきます。
・指摘されるような事実があるのか
・要求が適法、妥当なものか
・実害はどの程度なのか
など、余裕を持って判断することとし、即答はできるだけ避けてください。
暴力団の考え
  • 長引いたら、誰かに相談しよるし、
    警察がでてきよったら面倒や。
即答や約束は避ける

9.警察・暴追センターとの連携

早めに相談する
 暴力団への対応要領については、警察や暴追センターから、適切なアドバイスを受けることができます。できるだけ早い時期に相談することが肝心です。
暴力団の考え
  • 厄介な暴追センターができて、
    わしら極道商売あがったりや。
早めに相談する

10.法的手段で対抗する

毅然とした態度で要求を断る
 不当な要求を受ければ
・暴力団対策法を適用する(中止命令)
・刑事事件として告訴する
・民事訴訟を提起する(仮処分等)
など、法的手段をとることを念頭におき、毅然とした態度で対応してください。
暴力団の考え
  • 警察や弁護士は、一番苦手や。
  • この会社には、うかつなことでけへん。
毅然とした態度で要求を断る

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